もやもや日記

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ANCAを測定できるかどうか

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この問題は、間質性肺炎の原疾患としてMPAを疑えたかどうかが、診断をきちんとつけられたかどうかの最大の分かれ道ですね。

発熱はありますが、しびれなどの感覚障害などの症状など血管炎に特異的な所見がない状態で、ANCAを調べるってなかなか難しいですよね。

 

検査所見にはかかれていませんが、おそらく間質性肺炎のマーカーであるKl-6やSP-A/Dもチェックされているのではないかと思いますが、実臨床では、特発性肺線維症の中にMPO-ANCA関連血管炎が含まれていることもあるようです。

 

きっかけは特発性肺線維症(IPF)の経過中に顕在化したMPO-ANCA関連血管炎だった(Mayo Clin Proc 1990; 65: 847-856、Am J Med Sci 2001; 321: 201-202)。このことからIPFと診断されている症例のなかにMPAなどが紛れ込んでいる可能性が検討され、実際調べてみると、しばしばANCA陽性であることが判明したのである。53例のIPF患者を対象とした後ろ向きの検討によれば、17例がMPO-ANCA陽性、2例がPR3-ANCA陽性だった(Respiration 2009; 77: 407-415)。また、連続61例のIPF患者においてMPO-ANCAを測定したところ、初診時陽性は3例(4.9%)のみであったけれども、経過中にさらに6例が陽転し、この合計9例中2例がその後MPAを発症したと報告されたのだ(Respir Med 2013; 107: 608-615)。 

MPO-ANCAと肺線維症 - やっせんBO医

 

間質性肺炎のガイドラインにも次のような記述があります。

 

膠原病では画像や組織学的な鑑別は困難であると理解して,可能な限りの検査を行うことが重要であり,IIPsの診断後も肺病変先行型の可能性も考慮して慎重に経過観察する必要がある.近年 ANCA 関連疾患での間質性肺炎が注目されており,ANCA のチェックとともに尿検査も定期的に施行すべきである

http://www.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/043030179j.pdf

 

なので、間質性肺炎をみたら、ANCA関連血管炎やそのほか膠原病も鑑別に挙げるようにしたほうがいいのかもしれませんね。

 

この問題も同じですよね。

難治性の中耳炎かつ体重減少の病歴から、Wegener肉芽腫を鑑別に挙げてANCA測定していますが、こんなの実臨床では絶対スルーしてしまう自信あります。。。

 

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