もやもや日記

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髄膜炎の治療法の出題があつい

最近の国試では髄膜炎の抗菌薬に関する問題がよく出題されています。

 

medu4.com

 

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111I3が正答率75%

111D34が正答率93%

110A32が正答率19%

(メディックメディアの過去問より)

 

とそんなに正答率にかなりばらつきがあり、重要なところではあるけれども、なかなか得点率が伸びないところのようです。

おそらく来年度に関しても、髄膜炎の出題はあると思いますが、個人的には細菌性髄膜炎の治療に対するempiric therapyとして、なんの菌を想定して、どの抗菌薬を選択するか、ということが出題されるのではないかと踏んでいます。

 

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http://www.neuroinfection.jp/pdf/guideline101.pdfより引用

 

冒頭の111I3では、セフェム系はリステリアに対して有効でない、ということが問われていますが、この事実は新生児の髄膜炎の抗菌薬の選択に反映されています。

新生児の髄膜炎の原因菌として有名なのは、GBSや大腸菌ですが、リステリア感染による髄膜炎も知られています。

小児や健常な成人では、リステリア感染による髄膜炎はほとんどないので、リステリアをカバーするアンピシリンなしに、カルバペネム系と第3世代のセフェム中心にempiric therapyが行われますが、新生児や高齢者においてはリステリア感染も考慮して、アンピシリンも含めた抗菌薬投与が行われます(ちなみに、GBSの第一選択もアンピリシンなので、髄液培養により原因菌がGBSとわかった場合にはアンピリシン投与に切り替えます)。

 

なので、111I3の問題を踏まえて、

 

髄膜炎疑いの新生児に対して、どの抗生剤を投与するか?二つ選べ

a. アンピリシン

b. バンコマイシン

c. カルバペネム

d. 第三セフェム

e. メトロニダゾール 

 

みたいな問題が出題されるのではないかと思っています。