もやもや日記

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SIADHがわかりにくい理由について考えてみた

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SIADHはわかりにくい?

SIADHって、説明を受ければ理解できるんだけれども、それは試験中に再現に時間もかかるし、それだからといって症状や所見をガチガチに暗記してもすぐに忘れてしまいます。

そこで、SIADHのややこしい理由について考察した上で、わかりやすく理解する方法について考えてみました。

 

まずはSIADHについておさらい

 

バゾプレシン分泌過剰症(SIADH)の診断と治療の手引き
(平成22年度改訂)
A. バゾプレシン分泌過剰症(SIADH)の診断の手引き
Ⅰ.主症候
1.脱水の所見を認めない。
2.倦怠感、食欲低下、意識障害などの低ナトリウム血症の症状を呈することがある。


Ⅱ.検査所見
1.低ナトリウム血症:血清ナトリウム濃度は135 mEq/Lを下回る。
2.血漿バゾプレシン値:血清ナトリウム濃度が135 mEq/L未満で、血漿バゾプレシ
ン濃度が測定感度以上である。
3.低浸透圧血症:血漿浸透圧は280 mOsm/kgを下回る。
4.高張尿:尿浸透圧は300 mOsm/kgを上回る。
5.ナトリウム利尿の持続:尿中ナトリウム濃度は20 mEq/L以上である。
6.腎機能正常:血清クレアチニンは1.2 mg/dl以下である。
7.副腎皮質機能正常:早朝空腹時の血清コルチゾールは6 μg/dl以上である。

 

Ⅲ.参考所見
1. 原疾患(表1)の診断が確定していることが診断上の参考となる。
2. 血漿レニン活性は5 ng/ml/h以下であることが多い。
3.血清尿酸値は5 mg/dl以下であることが多い。
4.水分摂取を制限すると脱水が進行することなく低ナトリウム血症が改善する。

 

http://square.umin.ac.jp/kasuitai/doctor/guidance/SIADH.pdf

 

http://www.egyphy.com/SIADH.jpg

http://www.egyphy.com/SIADH.jpgより引用

 

SIADHがわかりにくい理由

では、早速SIADHがわかりにくい理由について挙げていきます。

 

抗利尿ホルモンという名前がややこしい

抗利尿ホルモンって、一瞬でどういう作用するかわかりにくくないですか?

もちろん、利尿に抗うわけだから、尿を出さない方向に働くわけですが、一瞬考えてしまいます。

それに対して成長ホルモンの名前のわかりやすさw

 

ADHが亢進する病態とADHが低下する病態がリンクしにくい

甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症って、そもそも名前的にも反対の疾患っていうことがわかるし、症状がうまく対比できていますよね。

それに対して、ADHの亢進する疾患はSIADH、ADHの低下する疾患は中枢性尿崩症で、この二つの疾患がなかなか対比しにくいです。

中枢性尿崩症はその名の通り、多尿になる疾患に対して、SIADHの尿量は変わらないというまぎらわしさ。

これに加え、中枢性尿崩症と関連して勉強する心因性多飲症の治療法に水制限があるのですが、SIADHの治療法のひとつに水制限があるので、まぎらさしさに拍車をかけている気がします。

 

腫瘍でADHの低下・亢進がともに起こる

下垂体線種から成長ホルモンの分泌が亢進して、先端巨大症が発症するという流れは、とてもイメージしやすくわかりやすいです。

それに対して、中枢性尿崩症の原因としては頭蓋咽頭腫やリンパ球性下垂体後葉炎、サルコイドーシスなどがありますが、これらが原因でADHの分泌は低下します。

え、同じ脳腫瘍でもADHは分泌低下するんですか?w

さらにSIADHの原因のひとつに肺小細胞癌からのADHの異所性分泌となっています。

 

症状が乏しい

SIADHの主だった症状としては電解質異常、特に低Na血症による全身倦怠感や頭痛等の症状が出現するわけですが、特異度・感度の高い症状がないため、実際の臨床現場でも不定愁訴として見逃されることが多いと聞いています。

他の内分泌疾患のキャラ立っている症状と比べると、症状の乏しさが目立つと思います。

 

じゃあSIADHはどう理解すべきか

もちろん、SIADHの病態を細かく説明することもできるのですが、冒頭でも書いた通り、それを試験で再現するのは僕としてはコスパ悪いなと思いました。

ということで病態をシンプルに考えてみましたが、それゆえに正確性も若干損なわれていますが、そこはご愛敬で。

 

ここまで書いて疲れたので、また更新します。