もやもや日記

iQOS(アイコス)、禁煙、医学部、ラジオについて気になったことを書いていきます。

112回医師国家試験に向けて勉強日記再開します

SPONSORED LINK

 

SPONSORED LINK

以前にブログでテコムの記録を付けていましたが、勉強のモチベーションを維持するために勉強の記録を再開しようと思います。

 

最近はもっぱらmedu4ですが、あと神経と呼吸器と感染症をちょっとすれば、メジャーと小児、産婦、公衆衛生の1週目は終了ということになります。

テコムで問題演習をしないという失敗を繰り返さないように、自分で問題を解くというアウトプットを意識しながらやっています。

 

今は感染症をやっているのですが、HZM先生の解説で気になった点を少し。

 

111E31

抗結核薬のうち副腎皮質ステロイドの効果を減弱させるのはどれか。

a ピラジナミド

b イソニアジド

c リファンピシン

d エタンブトール

e ストレプトマイシン

第111回医師国家試験の問題および正答について|厚生労働省より引用

 

HZM先生は、「難しいですが、実臨床では大事なので覚えといてください」ぐらいで流しており、CYPに関しては全く触れていませんでした。

 

おそらく出題者の意図としては、リファンピシンとステロイドの飲み合わせがよくない、という個別知識を解いているわけではなく、おそらくCYPについて聞いてきているものだと思われます。

 

シトクロムP450の阻害
複数の薬物間で代謝酵素を共有することにより酵素の競合が生じることから相互作用の原因となることがある。シトクロムP450の中でもCYP3A4で代謝される薬物がもっとも多いことから必然的に相互作用も多くなる。CYP3A4で代謝される薬物としてシクロスポリンやマクロライド系抗生物質、トリアゾラム、カルシウム拮抗薬、抗てんかん薬のカルバマゼピン等が挙げられる。さらにこれらの薬物の中でも酵素に対する親和性が高いものと低いものがあり、競合となった際には親和性が低いものが代謝阻害を受け、血中濃度が上昇することになるため、これらを併用する際には注意が必要である。一方、CYPによる代謝で活性代謝物に変換されるプロドラッグの場合には逆に薬効が減弱する。
また、薬物等によりシトクロムP450の働きが阻害されることもある。例えばアゾール系抗真菌薬のイトラコナゾールやHIVプロテアーゼ阻害薬のリトナビルなどの薬物によってCYP3A4は阻害されることが知られている。
加えて、シトクロムP450の活性中心に存在する鉄にアゾール系抗真菌薬やH2受容体拮抗薬のシメチジンなどが配位結合することで、シトクロムP450が失活し、基質薬物の薬効が強まることがある。イミダゾール環やトリアゾール環、ヒドラジノ基などの化学構造を有する薬物で生じやすい。マクロライド系抗生剤のエリスロマイシンやクラリスロマイシンではその代謝物が鉄に結合する。

薬物相互作用 - Wikipedia

 

リファンピシンは薬物代謝酵素を誘導する薬剤として非常に有名ですし、薬剤師の国家試験では、CYP3A4を誘導する薬剤として覚えなければなりません。

 

f:id:moyamoya0701:20170603073636p:plain

http://keio-ocw.sfc.keio.ac.jp/j/pharmacy/08A-001_j/lecture_contents/08A-001_080612.pdfより引用

 

この表をすべて覚えるのはさすがに嫌になりますが、リファンピシンが薬物代謝酵素を誘導するので、ステロイドの効果も代謝されて減弱するのではないか?という推測ができれば、正解にたどりつくことができると思います。*1

 

おそらくHZM先生としては、CYPについて受験生に教えるのはオーバーワークになるということで、解説しなかったのかもしれませんし、ポリファーマシーで薬物相互作用が問題になりやすく、近年の国会試験でホットな分野である老年医学の講義で改めて取り上げるかもしれまんが、個人的には(いちおうの薬剤師的には)CYPを誘導する薬剤、阻害する薬剤、その他グレープフルーツジュース等の薬物代謝に影響を与える飲食物等々はなんとなくでも覚えておいてもいいかなと思いました。

 

手元に回数別の過去問の解説がないので、なんとも言えませんが、回数別の過去問に掲載されているCYPの誘導薬、阻害薬については、大半の受験生の眼に触れることになるので、それは知っておいてもいいのかもしれませんね。

 

ちなみに、初見で僕はこの問題全くわかりませんでしたけどなにか?w

*1:多分だけれども、実臨床でリファンピシンとステロイドの飲み合わせが悪い、という風に覚えているドクターは少ないのではないでしょうか。むしろ、リファンピシンは薬物代謝酵素を誘導するので、他の薬物の血中濃度にも影響が出る、という認識だと思います。