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もやもや日記

iQOS(アイコス)、禁煙、医学部、ラジオについて気になったことを書いていきます。

手術中に麻薬を使用した医師の処分は?免許はどうなる?

医師犯罪

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headlines.yahoo.co.jp

 

病院で手術中に抜き取った麻酔薬を所持したとして、埼玉県警は20日、麻薬取締法違反(所持)の疑いで、群馬県太田市の医師、楢原創容疑者(36)を逮捕、さいたま地検へ送検したと発表した。「過去に20回くらい抜き取った」などと供述し、容疑を認めている。

 逮捕・送検容疑は3日午後5時35分ごろ、埼玉県行田市の病院内で鎮痛効果がある麻酔薬のフェンタニルを含有する液体約6・6グラムを不法に所持したとしている。

 県警によると、同日、同病院で70代男性の手術中、楢原容疑者が自分に麻酔薬を注射しているのを看護師が発見、院長が県警行田署に通報した。同署員が駆けつけると、楢原容疑者はショルダーバッグに注射器を所持しており、中の液体を鑑定した結果、フェンタニルを含有していた。

 県警によると、楢原容疑者は医師紹介会社から紹介を受けて麻酔医として手術に立ち会った。同署員が駆けつけた際、楢原容疑者は意識がもうろうとした状態だった。「ストレス解消のためにやった」と供述しており、県警は同法違反(使用)の疑いでも捜査している。

 

なかなかすごい事件が起きましたね。

麻酔科医が自分自身にフェンタニルを注射していたってw

 

フェンタニルとは?

フェンタニル - Wikipedia

 

フェンタニル (Fentanyl) とは、主に麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイドである。1996年のWHO方式がん疼痛治療法の3段階中の3段階目で用いられる強オピオイドである。
麻薬及び向精神薬取締法における麻薬である。狭義の麻薬である。

  

フェンタニルの注射剤は麻酔、鎮痛に使われる。鎮痛効果の強さと血漿半減期の短さから、刻一刻と変化する侵襲に対応しやすく、手術中の鎮痛薬に適している。特に全身麻酔の場合人工呼吸器を使用するため、副作用の呼吸抑制も無視できる。

パッチ剤は癌性疼痛の緩和に使われる。特に経口オピオイドが使えない患者に有用である。パッチ剤は商品名デュロテップMTパッチ、フェントステープがある。

 

麻酔には鎮痛・鎮静・筋弛緩の3つの要素があると言われており、その中の鎮痛の目的で使われているフェンタニルが今回患者ではなく、麻酔科医自身に使われてしまったというニュースみたいですね。

 

フェンタニルの依存性

薬物の依存には身体依存と精神依存がありますが、下記のWHOによる依存形成薬物の分類によると、フェンタニルについては精神的依存・身体的依存ともに3+とかなり強い分類となっています。

 

f:id:moyamoya0701:20170220164107p:plain

http://www.pharmacol.or.jp/fpj/open_class/54th_hokubu/suzuki.pdfより引用

 

もちろん、手術で数回使ったぐらいで依存が形成される可能性は低いと思いますが、今回の医師の場合、過去に20回ぐらいやったという供述をしていることから、かなり依存症状が出ていることが推測されます。

 

麻薬の管理

フェンタニルは麻薬及び向精神薬取締法で麻薬に分類されるため、どれだけ使っていたのか厳密に管理されているので、術後どれだけ使用したのかをチェックしていたはずです。

 

 麻薬の管理は、麻薬の受払いを記録する帳簿を備え、麻薬の受払いを記録する必要がある。2名以上の麻薬施用者が診療に従事する麻薬診療施設では麻薬管理者を置き、麻薬管理者が麻薬の受払いの管理や帳簿への記録を行う必要がある。麻薬の保管には、鍵のかかる堅固な保管庫を使用する。麻薬保管庫には麻薬のほか、覚せい剤を一緒に保管することはできるが、それ以外の医薬品や帳簿等を保管することはできない。(麻向法第33条、第34条、第39条)

ガイドライン|日本緩和医療学会 - Japanese Society for Palliative Medicine

 

しかし、今回のケースのように、麻酔科医がこそっと拝借するという事態が起きてしまうと、ルーティンで使うような麻薬でも投与する際は現物かどうかダブルチェックにするなど、さらに厳密な管理が求められる可能性があり、現場からしたらいい迷惑な事件かもしれません。

 

過去にも類似の事件が起きている

横浜市立大学附属市民総合医療センターでも、医師および看護師によるフェンタニルの自己使用に関する問題が起きているようです。

 

www.nikkei.com

 

 横浜市立大学付属市民総合医療センター(横浜市南区)の麻酔科医師が医療用麻薬を自分に注射したとして神奈川県警に逮捕された事件で、同病院の平安良雄病院長らが18日、同市役所で記者会見し「患者や市民の皆様の信頼を損なう事態となり、おわびする」と謝罪した。

 同病院長らによると、麻酔科医師、永井正一郎容疑者(37)=麻薬取締法違反容疑で逮捕=は、集中治療部で患者の全身管理などを担当していた。同病院では医療用麻薬は金庫に鍵をかけて保管。薬剤師らが出した分と使用分、未使用分を照合し、帳簿をつけて治療以外に持ち出されないよう管理しているという。

 

というか、調べてみたら、他にも何件か麻酔科医による麻酔の自己注射に関する事件が起こっているようです。

 

麻酔科 医師 自分で注射 - Google 検索

 

医師の処分は?

過去の事例と照らし合わせると、医師免許取り消し、というよりも、おそらく数年間の医業停止になると思われます。

 

moyamoya0701.hatenablog.com