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もやもや日記

iQOS(アイコス)、禁煙、医学部、ラジオについて気になったことを書いていきます。

iQOS(アイコス)だからといって油断できない。喫煙による肺がんリスクは吸っている本数が少なくても上昇。

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個人的にはインパクトのある論文です。

 

www.carenet.com

 

米国では10本/日未満の喫煙者が増加しているが、生涯にわたる1日数本程度の喫煙による健康への影響は、ヘビースモーキングによる影響に比べてよくわかっていない。米国国立がん研究所のMaki Inoue-Choi氏らは、1本/日未満もしくは1~10本/日での長期喫煙と全死因死亡率・原因別死亡率との関連について、非喫煙と比較し評価した。その結果、1本/日未満や1~10本/日での長期喫煙者は非喫煙者より死亡リスクが高いこと、禁煙によるベネフィットがある可能性が示された。このことから、タバコの煙への曝露には安全というレベルはないことが示唆される。JAMA internal medicine誌オンライン版2016年12月5日号に掲載。

 

Association of Long-term, Low-Intensity Smoking With All-Cause and Cause-Specific Mortality in the National Institutes of Health-AARP Diet and Heal... - PubMed - NCBI

 

1日に1本~10本以下の喫煙でも、全死因死亡率は上昇する

下のデータは、1日に1本~10本程度の喫煙を続けていた人を、何歳で禁煙したかによって分類し、全死因死亡率を比較したものです。

 

  • Never Smokedは喫煙を一度もしたことのない非喫煙者のグループ
  • Current Smokerは現在も1日1本~10本を喫煙しているグループ
  • 各数字はかつて1日1本~10本吸っていたが、その年齢で禁煙したグループ

 

になります。

 

f:id:moyamoya0701:20161216083007p:plain

 

Former consistent smokers of fewer than 1 and 1 to 10 CPD who quit at an older age were at higher all-cause mortality risk compared with those who quit at a younger age, with HRs of 1.44 (95% CI, 1.12-1.85) and 1.42 (95% CI, 1.27-1.59) for consistent smokers of fewer than 1 and 1 to 10 CPD who quit at 50 years or older, respectively; however, their risks were still lower than were those for current consistent smokers at the same intensity (Figure).

 

結果は、ご覧の通り、1日に1~10本喫煙しているグループは、非喫煙者よりも死亡リスクが高いことがわかります。

また、早い段階で禁煙するとその死亡リスクは低下しています。

つまり、ライトスモーカーであったとしても、非喫煙者に比べると死亡リスクが上昇するということが示唆されます。

 

ヘビースモーカーとライトスモーカーの比較がない

元の論文をざっくりとしか読んでないのでもしかしたら掲載されているかもしれませんが、今回の論文では非喫煙者とライトスモーカーの比較が行われていますが、ライトスモーカーとヘビースモーカーの比較が見当たりません。

一緒の図の載せると、ライトスモーカーと非喫煙者の差が小さく見えるので、あえてのせていないのではないかと勘繰りたくなりますが、どうなんでしょうね。

 

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喫煙する本数よりも、喫煙する期間が重要なのか?

以前にこんな方向もされています。

 

www.47news.jp

 

20歳までに吸い始め、1日平均23本を吸い続けた男性は、70歳時点で72%が生存していた。これに対し、非喫煙者で生存率が同じ72%になるのは78歳。喫煙による余命短縮は8年と推定された。同様に女性は、10年短縮するという結果だった。
 だが男女とも35歳未満で禁煙すると、死亡リスクはほとんど上昇せずに済むことが判明。35~44歳の禁煙でもリスクの多くは避けられるという。

 

35歳未満で禁煙すると死亡リスクはほとんど上昇しないということなのですが、今回の報告と合わせて考えると、喫煙による死亡リスクは喫煙本数よりも喫煙期間に強く影響を受けるのではないでしょうか?

喫煙により、DNAはダメージを受けますが、短期的なDNAの損傷は生体にもともと備わっている修復機能により治すことができるけど、長期的にはリカバリーできないということを示唆しているのかもしれません。

 

iQOSでもやっぱり死亡リスクは上昇するんじゃないの?

アイコスは有害物質を90%近くカットしていると宣伝していますが、今回の報告を踏まえると、やはり死亡リスクの上昇は免れられないのではないでしょうか。

しかし、iQOSはあくまでもリスク低減のための商品であり、リスクが全くない商品ということではありません

少しでも長生きしたい人は、結局禁煙するしかないんでしょうね。