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もやもや日記

iQOS(アイコス)、禁煙、医学部、ラジオについて気になったことを書いていきます。

食道のESDの適応

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今日ポリクリで食道がんのESDの適応を先生から聞かれたのですが、僕は「腫瘍の広がりが2cm以内ですか?」と答えたら、「胃がんじゃないよ。宿題ね。」と言われたました。

胃がんと食道がんではESDの適応が違うんですね。

勉強になりました。

 

がん診療ガイドライン│食道がん│治療ガイドラインより引用。

 

内視鏡的治療(endoscopic treatment)には,主に内視鏡的切除術(endoscopic resection: ER)がある。
内視鏡的切除術には従来の病変粘膜を把持,もしくは吸引し,スネアにより切除を行う内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection:EMR)と,IT ナイフ,Hook ナイフなどによる広範囲の病変の一括切除が可能な内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)の方法がある49-52)。その他の内視鏡的治療として光線力学的治療(PDT),アルゴンプラズマ凝固法,電磁波凝固法が行われる。

内視鏡的切除の適応:壁深達度が粘膜層(T1a)のうち,EP,LPM 病変*1では,リンパ節転移は極めて稀であり,これにより十分に根治性が得られる。壁深達度が粘膜筋板に達したもの,粘膜下層にわずかに浸潤するもの(200μm まで)では粘膜切除が可能であるが,リンパ節転移の可能性があり,相対的な適応となる53-55)。粘膜下層(T1b)に深く入ったもの(200 μm 以上)では50%程度の転移率があり17),表在癌であっても進行癌(固有筋層以深へ浸潤した癌)に準じて治療を行う。
粘膜切除が3/4 周以上に及ぶ場合,粘膜切除後の瘢痕狭窄の発生が予測されるため十分な術前説明と狭窄予防が必要である56, 57),また表層拡大型癌では複数カ所で深部浸潤することがあるため慎重な深達度診断を要する。

切除組織標本による診断:各種壁深達度診断には限界があり,さらに広範囲な病変では壁進達度の正確な診断は困難である。そのため一括切除組織標本による診断が必要である。

内視鏡的粘膜切除不能病変に対する治療:EMR の辺縁遺残病変に対する追加治療,放射線治療や化学放射線療法の追加治療などによる粘膜挙上困難例,出血傾向のある症例など内視鏡的切除不能症例に対する治療の選択肢として,光線力学的治療(PDT)58),アルゴンプラズマ凝固療法(APC)59)などを考慮する。

一括切除の優位性:切除標本の組織的診断において一括切除が望ましい。従来分割切除されていた病変もendoscopic submucosal dissection(ESD)により,一括切除が可能となり,今後の器具の開発,技術の普及が期待される。

偶発症:ESD を含む内視鏡的粘膜切除では,切除に伴う出血,食道穿孔,切除後の瘢痕性の狭窄など偶発症が報告されており,その予防,対策,治療について周知が必要である。切除組織診断における追加治療の要否については,様々な議論がなされている。

 

ちなみに、医師国家試験まで、500日切りました。

やばいですね。

*1:Tis癌腫が粘膜上皮に留まる(EP, M1) epithelium(EP)
T1a癌腫が粘膜固有層(LPM,M2) lamina propria mucosae(LPM)