もやもや日記

iQOS(アイコス)、禁煙、医学部、ラジオについて気になったことを書いていきます。

今日の処方 気管支喘息にパルミコート吸入液

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今日の処方と言いながら、実際には昨日のバイトの分ですが、昨日は残業で10時半まで働いていたので、ノルマのテコムもやらずに寝てしまいました。

 

他の調剤薬局から電話がかかってきて、在庫がないのでそちらに患者さんを回してもいいですか?との問い合わせです。

在庫確認したところ、全て在庫があったので承諾することになりました。

 

パルミコート吸入液(吸入液用ステロイド:一般名ブデソニド)

紹介元の薬局でなかった在庫は、今回の主役のパルミコートです。

患者さんは10歳ぐらいの男の子で、処方箋の内容は次の通りです。

 

シングレアチュアブル錠5mg 1T 就寝前

ムコソルバン錠15mg 2T 朝夕食後

メプチンミニ錠25μg 2T 朝食後、就寝前

パルミコート吸入液0.25mg 1日1回

 

普段喘息の薬は紹介元の薬局で処方されているようで、お薬手帳を見ると、最近は吸入用のステロイドが処方された様子はありませんでした。

今は症状のコントロールがうまくいっておらず、病院にいったらパルミコートが追加されたと患者さんは言っていました。

患者さんはパルミコート吸入液は初めて使うとのことでしたが、僕も吸入液は出したことはありません。

ということで、慌てて添付文書を確認。

 

用法用量

通常、成人にはブデソニドとして0.5mgを1日2回または1mgを1日1回、ネブライザーを用いて吸入投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日の最高量は2mgまでとする。

通常、小児にはブデソニドとして0.25mgを1日2回または0.5mgを1日1回、ネブライザーを用いて吸入投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日の最高量は1mgまでとする。

用法用量に関連する使用上の注意
症状の緩解がみられた場合は、治療上必要最小限の用量を投与すること。

本剤を吸入する際には、ジェット式ネブライザーを使用すること。なお、ネブライザーは機種により使用法・性能[1][2]が異なるため、患者に対してその使用法をよく指導し、習熟させること。なお、必要に応じて、患者の保護者またはそれに代わり得る適切な者にもその使用法をよく指導し、習熟させること。

 

うーん、ネブライザーが必要って書いてあるけど、患者さん持ってるのか不安になりながらも、患者さんに確認したところ、持ってますということで一安心。

後で調べたら、ネブライザーって自分で購入したりレンタルしたりするんですね。

恥ずかしながら知りませんでした。

 

store.healthcare.omron.co.jp

 

使い方とその他注意事項を説明して、投薬を終了しました。

ちなみに、添付文書に載っている「適用上の注意」の項はこんな感じです。

 

1. 吸入前
(1)本剤はネブライザーを用いて吸入する薬剤であり、その使用法、吸入法を十分に説明すること。(「取扱い上の注意」の項参照)
(2)泡立てない程度に揺り動かして粒子をよく再懸濁させて使用すること。
(3)吸入時には新しいアンプルを使用し、既に開管したアンプルの残液は使用しないこと。
2. 吸入後
(1)口腔カンジダ症又は嗄声の予防のため、本剤吸入後に、うがい、または口腔内をすすぐこと。うがい、口腔内のすすぎが困難な患者にかぎり、水分を取らせること。
(2)フェイスマスクを使用する場合には、口のまわりに薬剤が付着して残る可能性があるので水で顔を洗うこと。
(3)ネブライザー内の残液は使用しないこと。 

 

パルミコートタービュヘイラーと吸入液との違い

それにしても、タービュヘイラーならわざわざネブライザーを用意しないでもいいのに、吸入液があるってことは何かしらメリットがあるのでは?と思って調べました。

 

パルミコート吸入液:待望の乳幼児用吸入ステロイド

 

近年、気管支喘息治療では、小児を含めて吸入ステロイド薬が第一選択薬と位置付けられるようになっている。しかし乳幼児では、吸気力が弱いことなどから、エアゾール製剤やドライパウダー製剤の吸入がうまくできないことが多く、ガイドラインなどで推奨されているにもかかわらず、吸入ステロイド薬による治療が行えないケースがあった。

 ブデソニドの吸入液は、ドライパウダー製剤のような特別な吸入手技を必要とせず、安静呼吸時にも効率的に薬剤吸入できるジェット式ネブライザ-を用いることで吸気力の小さい乳幼児にも使用可能である。ネブライザーは患者が購入する必要があり、その操作方法にも習熟する必要があるが、一般に乳幼児の気管支喘息治療では、ネブライザ-を使って吸入する抗アレルギー薬のクロモグリク酸ナトリウム(商品名:インタール吸入液ほか)が多く使用されており、患児や患児の家族、医師にとっても抵抗感は比較的少ないと考えられる。実際、海外では、1990年にフィンランドで承認されて以来、米国、EU(欧州連合)、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど75カ国(2006年3月現在)で小児喘息治療薬として広く使用されている。

 

ドライパウダー型のタービュヘイラーよりも、ネブライザーの方が吸入しやすいってことなんですね。

しかもこれ発売されたの2006年の話です。

薬剤師としての経験の無さを痛感した投薬でした。

 

今回のケースは気管支喘息の重症度分類だと軽症持続型

大学の授業で気管支喘息の重症度分類をやっていたことを思い出し、今回のケースについて調べてみました。

患者さんに週に何回ぐらい呼吸困難が起きるかなど、詳細な症状を聞けていないので、処方内容から逆に重症度分類を推定します。

 

今回処方されたパルミコート吸入液の用量は低用量なので、ガイドラインの治療ステップ2に該当します。

 

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次に、治療ステップ2を行う重症度としては、軽症持続型と中等症持続型と重症持続型がありますが、最近はステロイド吸入なしでもコントロールできていたことを考えると、おそらく軽症持続型なのでしょう。

本当は、症状を聞いた上で薬の強さが適切なのか判断しないといけないんですけど、現状そこまでできていませんね。

もちろん、聞いたところで患者さんが話してくれるかどうかは別ですが、そういう姿勢は大事かと思います。

 

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