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もやもや日記

iQOS(アイコス)、禁煙、医学部、ラジオについて気になったことを書いていきます。

囲碁AIから見る医療への応用 ベイマックスは実現するか

医師 ニュース 専門医

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囲碁の人工知能のニュースが話題になっていますね。

 

kabumatome.doorblog.jp

 

www.asahi.com

 

2005年当時の予想

ちゃんとしたソースは見つけることができませんでしたが、以前に朝日新聞の記事で専門家の予想では次のように語られていました。

 

http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamestones/1123502220/

 

朝日新聞  囲碁ソフト、名人負かす?
 将棋界では、専門の棋士がコンピューターと対戦するのは原則禁止になった。
人工知能のソフトが強くなった証しだろう。囲碁界はどうなのか。ソフトがプロの名人に勝つ日は来るのか、来るとすればいつごろなのだろうが。

 

(中略)

 

早くて25年後 将棋より難航
 人工知能に詳しい、公立はこだて未来大学の松原仁教授は、囲碁ソフトが名人に勝つ日は 「早くて2030年、遅くて2050年」と予測する。
現在の囲碁ソフトは「強いものでアマ初段、レベル上昇は大変遅い」という。
難点はゲームの特性にある。勝敗は獲得陣地の広さで決まる。将棋は相手の王様のクビを取る明確な目標がある。囲碁は「いくつの面積なら勝ち」と目標を簡単に設定しにくい。
さらに、将棋に比べ局面と着手の選択がうんと広い。現行は将棋と同じ探索方式。
局面ごとに多くの着手候補から最善手を選ぶ。最終盤の半目勝負になれば、局面が限られるので間違えない。

だが、中盤までは大変幅広く、最善手を選択しにくい。
一方の将棋ソフトのレベル上昇はめざましい。「あと10年ほどで羽生善治四冠に勝てるでしょう」。 

ソフト開発を登山に例えれば「将棋はもう八合目、囲碁はまだ一合目か二合目」。
なお、ご自身の腕前は将棋は五段免状を持ち、囲碁は2~3級、チェスは初、二段格という。

 

これは 2005年11月7日の記事のようですが、専門家は「早くて2030年に実現する」と記載されていますね。

したがって、14年前倒しで実現したということになります。

 

医療への応用

医療者として気になるのは、医療への応用ですよね。

未来年表というおもしろいサイトを見つけました。

 

seikatsusoken.jp

 

 

f:id:moyamoya0701:20160313220707j:plain

(画面のスクリーンショットです)

 

博報堂の子会社?の研究所が作っているサイトで、政府や自治体の政策や、新聞記事やニュースの専門家の意見を基に、どのようなことが未来に起こるかをまとめているものです(囲碁の記事もそこから引っ張ってきました)。

 

ありました、自動診断。

 

医療用人工知能によるプライマリケア向け初期自動診断システムが実用化する(2024-26年)

 

54人の専門家の意見を基に、予想された実現年度になりますが、囲碁の例を見ると正直予想はあてにはならないかもしれません。

 

ただし、AIの専門家ではない医師の意見でも、同様の意見が出ているようです。

 

20年後、総合診療医は増える?“消える”科は?◆Vol.3
診断は機械ができても、精神科は「代替不可」

(原文を読むにはm3に登録が必要です)

 

公平 精神科は確実に残りますね。麻酔科も看護師が色々なことをやる時代は来るとは思いますが、統括する医師は必要です。多くの科で、統括する医師が1人か2人でいい、という体制になる。整形外科は要りますね。色々な意味で整形外科を機械でやるのは難しい。あと、産婦人科、小児科辺り。逆に分からないのは内科や皮膚科など。診断は要らないという意見はもう出ていましたね。

 

エムスリーキャリアの登録はこちら

 

 これを読んで、精神科に行きたくなりましたw

というのは半分冗談ですが、今後のキャリアを考える上で、人にしかできないことをしっかり身に着けていく必要があると感じました。

 

自動診断の個人的見解

人工知能の素人の一医学生の見解です。

 

自動診断を実現するためにはかなりのハードルがあるんじゃないかと思います。

というのも、鑑別診断を実現するためには、患者の主訴だけじゃなくて、鑑別診断に必要な徴候などの所見や検査結果をAIに入力して、結果を返してもらう必要があります。

ただ、それは患者さんが気がついていないかもしれないし、それを知るためには医学的知識を有しているもの(今のところは医師)が診察しなければなりません。

(もちろん、ベイマックスのように、AIが患者さんから所見を自動的に読み取った上で、診断結果を返すのであれば、もう医師は太刀打ちできないと思いますが。。。)

 

なので、自動診断は難しいとしても、医師の診断をサポートするぐらいのシステムの開発は進むかもしれません。

AIの言う通りに所見をとっていけば、何も考えずに診断できる、というシステムは開発できるでしょう(というかもうできているかもしれません)。

それを、わざわざ医師がやる必要があるか、と言われたら疑問ですが。

さすがに、手術の全自動化は、まだだいぶ先の技術かとは思いますが、それよりも先に診断の全自動化、まではいかないものの、半自動化ぐらいはできる時代はくるかもしれません(ただ、行政の規制により、参入の障壁はあるかもしれませんが)。

 

医学部の定員増で、医師が余るなんて言ってる場合じゃないですね。

20年後の医師過剰の原因は、AIだったなんてオチ、全然あると思いますw