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もやもや日記

iQOS(アイコス)、禁煙、医学部、ラジオについて気になったことを書いていきます。

ひも付き奨学金のリスクに関して追記 専門医がとれなくなる可能性も

医学部 奨学金 専門医

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前回、奨学金について書きました。

 

moyamoya0701.hatenablog.com

 

ひも付き奨学金についてもう一つの大事なリスクを書き忘れていたので、もう一度改めてそのリスクについて紹介したいと思います。

 

医師の研修医制度

医師になると2年間、指定の病院で研修医として働くことになりますが、それを一般に初期研修と呼びます。

まだ、この段階では将来どの診療科にするか決まっていません。

そして、初期研修を終えた後に始まるのは、後期研修と呼ばれる専門医を取得するための研修が始まります。

 

新しくなった専門医制度

www.recruit-dc.co.jp

従来、専門医免許は各学会が管理していて、複数領域にわたって取得することが可能でした。

専門医免許の更新の条件もゆるく、実際にはその領域の治療をしていないにも関わらず、その科の専門医免許だけをもっているという医師も少なからずいるということも聞いています。

 

しかし、新しい専門医制度では管理が国へ移行され、複数領域にわたる専門医の取得が実質できないという状況が生まれました。

なぜ新しい専門制度が生まれたか、その意図については様々な言われていますが、僕個人として思うことは、医師の地域偏在を是正するためだと思います。

それについては、また別の記事に書きたいと思います。

 

厳しくなった専門医育成のための条件

どこの病院で研修しても専門医免許が取得できるわけではありません。

新しい専門医制度では従来以上に、症例数、指導医数が必要になると言われています。

そうなると僻地で専門医を育成することはできるのでしょうか。

フラットな条件で考えれば、当然難しくなりますよね。

ただでさえ、医師不足で指導医の数が足りていないにも関わらず、指導医が少ないせいで専門医が取得できないとなると、後期研修医がますます僻地の病院を敬遠します。

ただし、僻地医療にも配慮して専門医制度を構築するという話も出ているようですが、どこまで実現されるかは不透明です。

 

○前田構成員 ありがとうございました。以前、先生には質問させていただいたことがありましたけれども、かなりほっとした状況でおります。
 まず、総合診療専攻医が指導を受けるに当たって、へき地、過疎地の研修施設に指導医がいなくても基幹病院、基幹施設との連携がうまくとれていればその指導ができるというふうなことをお聞きしてちょっとほっとしたんですが、その連携ですね。基幹病院と指導医がいない過疎地の連携の具体というのは今、何か検討されておるのでしょうか。

○池田参考人 具体的には、コミュニケーションができる格好になっていればいいわけですね。例えば、これからの研修プログラムの中に必須項目としては例えばある期間、5月は何をやったかということの記録をちゃんと取っていただくという仕組みを今、構築しているんです。
 今までは、本当にどこで勤めていたか。例えば、整形外科の専門医になるには整形外科学会が認定する施設に何年間か勤めていました。それで、後づけでどんな病気を見ていましたということを提示していただいて、資格がありますね、試験をしますといって取るということだったわけですけれども、これからは例えば5月にはそこの施設でどういう研修をしたかを記録するというようなことを非常に重要視しよう。そして、終わったときにその施設で誰が責任を持って研修が終わったかのサインをするかということを決める。そのときに離島、あるいは過疎地だと指導医がいないかもしれませんね。そこは、この基幹研修施設の先生が責任を持ってサインアウトする。そういう仕組みにしようということを考えています。

 

では、へき地医療は誰が支えるのか?

もう言わなくてもわかりますよね?

そうです、ひも付き奨学金をもらっている医学生です。

もちろん、ひも付き奨学金をもらっているからといって、専門医が取得できないなんてことはありません。

運よく、専門医を取得できる病院に配属される可能性だってあります。

ただ、専門医を取得できない病院に行かざるを得ない可能性がある、ということは心の中に止めておくべきでしょう。

 

医師も今後過剰になり、必要とされる医師と必要とされなくなる医師の選抜が始まる時期もいずれくると思います。

その際に、専門医を取得していることは必須であり、今後医師がどのようなキャリアを形成していくのか、一人ひとり考えていく必要があるのではないでしょうか。